iCloudやGoogleストレージといったクラウドサービスは利便性が高い一方で、「ネット環境の依存」や「サブスク料金」といった弱点も抱えています。今回、そのクラウドの弱点を突く、日本のメーカー・エレコムから「iPhoneに挿したまま使える薄型SSD(ESD-EPCシリーズ)」が登場しました。

このSSDは、約8gの超小型軽量設計で、読み込み最大2,000MB/sという驚異的なスピードを実現。特に、iPhoneで大容量のProRes動画を撮影するユーザーにとって、クラウドでは決して得られない「究極の利便性」を提供します。
エレコムの新作SSDを主軸に、物理ストレージがクラウドに勝る理由と、その他の選択肢をご紹介します。
1. エレコム直挿しSSDが実現する「クラウド超え」の利便性
エレコムの「直挿しSSD(ESD-EPCシリーズ)」は、iPhoneの外部ストレージとして使うことで、クラウドが抱える課題を根本から解決します。


究極の携帯性とスピードの両立
このSSDの最大の強みは、「挿しっぱなし」を前提としたデザインと、圧倒的な高速性です。

| 特徴 | ここがすごい! |
| 超小型・軽量デザイン | 約53×17mm、約8gという小型軽量設計。iPhoneに挿したままでも全く邪魔にならず、ケーブルも不要です。 |
| ProRes動画の外部保存 | ファイルサイズが大きくなりがちなProRes動画を、iPhone本体の容量を圧迫することなく即座に外部ストレージへ保存できます。 |
| 高速インターフェース | 接続は**USB 20Gbps (USB3.2 Gen2x2)**に対応。クラウドとは桁違いの速度で転送可能です。 |



モデルラインナップと価格(ESD-EPCシリーズ)
このSSDは用途に合わせて選べる3つの容量で展開されています。
| 容量 | 標準価格(税込) |
| 250GB | 13,321円 |
| 500GB | 21,681円 |
| 1TB | 34,254円 |
詳細スペック(全容量共通)

| 項目 | 詳細 |
| データ転送速度 | 読み込み:最大2,000MB/s / 書き込み:最大1,200MB/s |
| 対応OS | Windows 11/10、macOS Sequoia 15/Sonoma 14、iPadOS 17、iOS 18、Android 15など |
| インターフェース | USB 20Gbps (USB3.2 Gen2x2) |
| 外形寸法/重量 | 幅約53mm×奥行約17mm×高さ約9mm / 約8g |
【エレコムSSDはこんな人にオススメ】
- iPhoneでProResなどの大容量動画を頻繁に撮影するクリエイター。特に、撮影中にSSDを接続したままでも取り回しを重視したい人。
- ネット環境が悪い場所で、PC(Mac/Windows)やAndroidとの大容量データの受け渡しを最速で行いたい人。

2. 物理ストレージがクラウドに勝る3つの理由
エレコムのSSDに限らず、物理ストレージにはクラウドサブスクにはない本質的なメリットがあります。
| クラウドの弱点 | 物理ストレージの強み(メリット) |
| ① ネット環境に依存する | ネット不要で高速なアクセス(エレコムSSDは最速2,000MB/s) |
| ② サブスク料金が発生する | 初期投資のみでランニングコストゼロ(長期間の使用でコスパ◎) |
| ③ サービスの終了・仕様変更リスク | データが常に手元にある安心感(自分だけの場所に保管) |
私自身はiCloudやGoogleストレージを愛用していますが、「物理的に保存する安心感」や「ネット環境に縛られない高速性」が、物理ストレージを選ぶ動機になることに深く共感できます。
3. その他の物理ストレージの選択肢
エレコムのSSDは持ち運びに最適ですが、自宅での大容量バックアップや家族とのデータ共有には、別の選択肢もあります。
選択肢A:My Cloud Home(パーソナルクラウド)
自宅のHDDをクラウド化し、どこからでもアクセスできるようにする製品です。
- メリット: 外出先からアクセス可能。データの実体は常に自宅。家族や仕事仲間との安全な共有にも適しています。
- 用途: 月額料金を払いたくないが、クラウドのような手軽さを求める人。家族の全データを一か所に集約したい人。
選択肢B:汎用ポータブルSSD
ケーブル接続で様々な機器に対応する汎用的なポータブルSSDです。
- 製品例: Samsung T7/T9シリーズ、SanDisk Extremeシリーズ
- メリット: 高い防水・防塵性能(モデルによる)。PC、Mac、カメラなど幅広い機器間で利用可能。
- 用途: 屋外での写真・動画撮影直後に、耐久性の高いストレージへデータを即時バックアップしたい人。
まとめ:エレコムの新作SSDは、クラウド時代の「究極の利便性」
エレコムの「直挿しSSD」は、クラウドストレージが苦手とする分野、つまり「超大容量のデータをネット接続なしで、手軽かつ高速に扱う」というニーズを完璧に満たします。
- 約8g、挿しっぱなしOKという携帯性
- 最大2,000MB/sという圧倒的な転送速度
- ProRes動画撮影時の外部保存という明確な利用価値
大事なデータは「クラウド」と「物理ストレージ」の二重体制で守るのが最強だと、私は考えています。

特にiPhoneで動画制作を行うユーザーの方は、このエレコムの新作SSDをぜひチェックしてみてください。