
はじめに
キス釣りを始めてしばらく経ち、釣果も少しずつ安定してくると欲しくなるのが「専用クーラーボックス」です。特に砂浜を歩きながら群れを探す釣りでは、軽量で持ち運びやすく、さらに使い勝手に優れたクーラーボックスが重要になります。
自分好みのクーラーボックスを探すのも楽しいですが、購入後のカスタマイズも楽しいです。
今回は自分にピッタリなクーラーボックスにするまでに色んな発見がありましたのでご紹介します。
今回のクーラーボックス選択ポイント
- 容量10Lクラスで投げ釣りにちょうど良く、持ち運びやすいサイズ感
- 投入口付きの上蓋で、魚をすぐに入れられる構造
- 竿掛けなど拡張パーツの取り付けに対応
- 純正アクセサリーが豊富で、自分好みにカスタマイズしやすい
- 保冷力と軽量性のバランスが良く、釣行やアウトドアでも使いやすい
- シンプルなデザインで、釣り以外(BBQやキャンプ)でも使える

今回は私が実際に導入した「ダイワ クールラインα3 SU1000X(10L)」を、なぜ選んだのか、そしてどのようにカスタマイズしたのかを紹介していきます。
当初の候補はシマノ「フィクセル」シリーズ
最初に検討したのは、シマノの「フィクセル」シリーズでした。
シマノ フィクセルシリーズの良さ
- 非常に軽量で、持ち運びに優れる
- プロの方も多く使用しており実績がある
- 穴を開けずにサイドボックスなどを装着できる純正パーツが販売されていた
実際に重量を比べると、ダイワ SU800Xが約2.1kgに対して、シマノ フィクセル リミテッド9Lは約1.8kg。サイズが大きいのにシマノの方が軽量で、持ち運び重視なら魅力的な選択肢でした。
しかし、投げ釣り人口が減ってきたからか、シマノクーラーボックス純正パーツの廃版がありました・・・
これさえ手に入っていればシマノ フィクセルシリーズを選んでいたかもしれないのに・・・残念です。


サイズ・重量比較
実際に候補に挙がったクーラーボックスを比較すると、軽さや容量の違いがはっきりします。
こうして見ると、シマノはとにかく軽量設計で携行性に優れています。
一方ダイワはやや重めですが、その分保冷力に安心感があり、真夏の釣行でも魚を良い状態で持ち帰れるのが強みです。


元々セットモデルという選択肢もあった
実はキス釣り向けには、メーカーがあらかじめ拡張パーツを組み合わせたセットモデルも存在していました。代表的なのが シマノ「フィクセル サーフ キススペシャル 9L」 と、ダイワ「クールラインα SURF SU/S 10L」 です。
シマノ フィクセル サーフ キススペシャル 9L

シマノ フィクセル サーフ キススペシャル 9L
- 容量9L、底面真空パネル+ウレタンで保冷力を確保。
- 投入口、サイドボックス、仕切りバッカン、ロッドスタンド、シンカーホルダー、トレーまでフル装備。
- サーフでのキス釣りに特化した完成形といえる内容でしたが、すでに廃盤となっており、現状では入手が難しいのがネック。
これさえあれば、廃版になったクーラーベースの事も悩まず済んだのに残念です。

ダイワ クールラインα SURF SU/S 10L

ダイワ クールラインα SURF SU/S 10L
- 容量10L、投げ釣りに必要な便利機能が標準装備。
- サイドボックス、ロッドスタンド、シンカーホルダー、トレー、フック受けまで付属。
- SUなら底面真空+ウレタン、Sならスチロールで軽量と選べる仕様。

セット商品はとても良いが・・・

そのため、最初からパーツが付いたセットモデルを選ぶのではなく、
SU1000X本体をベースにして、必要なパーツをバラでそろえてカスタマイズする というスタイルを選びました。

なぜSU1000Xを選んだのか
SUを選んだ理由は以下の通りです。
今年の夏は特に暑さが厳しかったため、保冷力を重視して「S」ではなく「SU」に。そして、カスタマイズ性を確保するために「VS」ではなく「SU」にした、というのが最終的な決め手でした。
ダイワのクーラーボックスのグレードについて
ここで少し触れておきたいのが、ダイワのクーラーボックスのグレード構成です。
「軽さを重視するのか」「保冷力を優先するのか」で選ぶモデルが変わってきます。
モデル | 断熱材 |
ZSS / ZS | 真空パネル6枚+ウレタン |
VS / VSS | 真空パネル5枚+ウレタン |
TSS | 真空パネル3枚+ウレタン |
SU | 真空パネル1枚+ウレタン |
GU | 全面ウレタン |
S | 全面スチロール |
SU1000X説明









今回選んだSUは、底面のみ真空パネルを採用したグレードで、軽さと保冷力のバランスが良いモデルです。
ちなみに「1000X」の 「X」は魚投入口付き を意味します。


今回のカスタマイズ概要
このクーラーボックスをさらに使いやすくするため、以下のカスタマイズを施しました。
カスタマイズ内容
- サイドボックス(ハンドルとショルダーベルトの両立仕様に改良)
- 竿掛け(メーカー純正品)
- 投入口から魚を受け止めるケース(100均「LOCK PAC WIDE L」)
- エサ箱ホルダー+エサ箱(がまかつ製を使用)
- タオル掛け(フック+100均洗濯バサミで工夫)

これらの工夫によって、自分の釣りに必要な道具をまとめて持ち運べる「自分仕様のクーラーボックス」に一歩近づきました。
本記事ではまず「なぜSU1000Xを選んだのか」を紹介しました。次回記事では、実際のカスタマイズ内容をアイテムごとに詳しく解説していきます。
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